「GigaCCのコマンドラインツールを用いて、 基幹システムから出力したファイルを自動で転送するシステムを開発しました」
NTSホールディングス株式会社
- ペーパーレス
- 機密情報
- 自動化
独立系サービサーグループとして国内最大級の規模を誇るNTSグループのシステム会社であるNTSシステムズ株式会社(以下、NTSシステムズ)では、基幹システムで作成したファイルを自動で個別の宛先に転送するシステムを開発。ファイルの転送エンジンとしてGigaCCが採用され、グループ企業における、業務の効率化とセキュリティの向上に貢献しています。導入の経緯と効果について、詳しく話を伺いました。
住所 | 東京都港区芝浦三丁目16番20号 芝浦前川ビル4F |
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代表者 | 代表取締役社長 小林 英利 |
資本金 | 92,500千円 |
事業内容 | 約35年の歴史を誇る債権回収業務のパイオニアであるニッテレ・サービサーを中核企業とした事業子会社の経営管理、その他それに付帯する業務 |
基幹システムと連携したファイル転送システムを開発
現在、基幹システムと連携してGigaCCのファイル転送機能を利用しています。実際の業務ではグループ企業で利用されていますが、いずれもNTSシステムズで開発をしたものとなります。
債権回収業務をお任せいただいている依頼主様に対して、入金関連情報等を報告、すなわちファイルを転送するためのシステムとなります。基幹システムから出力したファイルを、GigaCCコマンドラインツールでバッチ処理をして、自動でファイルを送信(転送)する仕組みを構築しています。現在、依頼主様の約半数にご利用いただいています。
基本的には業務は自動化され、問い合わせなども上がってきていないので、上手くいっている証拠だと思っています。GigaCCのセキュリティや運用に関しては、サービス提供者である日本ワムネット側に任せることができるので手間がかからず、一定の時間がたつとデータが自動で削除されるなど、細かな機能もそのまま利用できるので助かります。
これまでと同様に、メールに添付して送信したり、郵送であったり、数は少ないですがFAXの場合もあります。
最初、慣れるまでは日本ワムネットにあれもこれも問い合わせをしたので、面倒だと思われたかもしれませんが、丁寧なサポートにより、数か月でシステムを開発することができました。
基本は、送信する宛先とデータを指定して、決まったフォルダに出力すれば良く、バッチで処理するので、面倒な処理や基幹システムでの改修などは発生しませんでした。
求めていたのは完全自動化されたセキュアなシステム
業務の効率化という点に関しては、人手を介さず完全自動化を実現することで、処理時間が短縮され、属人化や作業者によるバラツキといった人が作業していると避けることができないヒューマンエラーに起因する様々なリスクが解消され、コスト削減効果も期待されます。また、ヒューマンエラーに関しては、誤送信対策や情報漏洩対策の強化も期待されました。
コマンドラインツールの存在が決め手となりGigaCCを選定
NTSグループでは、取り扱う情報は機微な情報が多くあります。そのため、高いシステムセキュリティのレベルを求められており、安心して取引ができるセキュアなシステム環境であることもシステムを構築する上での要件事項となります。さらに、事業継続に不可欠な安全なシステム環境であることも要件事項となります。
そのため、完全自動化のシステムを開発するにあたり、セキュアな環境でファイル転送が可能なファイル転送の仕組みを自社で開発し、運用していくとなると、多くの手間とコスト、そして開発期間が必要となります。
オンラインのサービスで、自動でのファイル転送の機能を提供するものもありましたが、ERPのようなシステムの1機能として提供されていることが多く、求めていたのはファイル転送の機能だけなので、このようなサービスに関しては検討するに至りませんでした。
GigaCCのようにプログラムからコントロールできるファイル転送サービスやオンラインストレージサービスは少なく、選択肢は限られました。
GigaCCは機能がシンプルで、日本ワムネットが自社で開発・運用している国産のサービスで長年にわたり提供され、導入実績も豊富、セキュリティに対する機能も充実しており、コストパフォーマンスにも優れています。そして、ブラウザ画面を利用せずファイル転送をコントロールできるコマンドラインツールの存在が決め手となり、GigaCCをファイル転送のエンジンとして採用するに至りました。
業務が効率化され、セキュリティも向上
ファイル転送システムに関しては期待通り、業務の効率化や自動化、セキュリティの向上が図られたと捉えており、利用者が増え、利用期間が長くなれば、その効果はさらに高まると考えています。
GigaCCに関しては、やはりセキュアで優れたデータ転送の機能を運用の負荷なく、利用できることが大きなメリットだと捉えています。
日本ワムネットへの評価
今回開発した業務以外でも、情報のやり取りはデジタル化され、その仕組みは効率化・自動化・省力化が進むと考えられます。今後は今回開発した仕組みを横展開していきたと考えています。
今回、コマンドラインツールを使ったシステムの開発にあたり、無理難題をお願いしてしまった場面もあったかもしれませんが、常に丁寧に対応いただき感謝しています。今後、GigaCCのさらなる機能拡張を期待しています。
- NTSホールディングス株式会社について
- 約35年の歴史を誇る債権回収業務のパイオニアであるニッテレ・サービサーを中核企業とし、事業子会社の経営管理を行うホールディングカンパニー。
グループ全体で連携し、多様な社会ニーズに対応する「金融バンドリング戦略」を推進。債権回収やコンサルティングなど、専門性の高いサービスをワンストップで提供している。